「アウトサイド・イン(※1)」とは、2016年企業のSDGs(※2)導入指南書で
「SDGsコンパス(※3)」にも記載されたビジネス用語です。
「マーケット・イン(※4)」のベクトルを伸ばすことで
顧客ニーズの後ろ側にある「社会ニーズ」に応えようというもので
つまり「社会課題の解決を起点にしたビジネス創出」を意味します。
この「アウトサイド・イン」は、気候変動などの分野で
企業が科学に基づく目標設定を指していましたが、その後
「社会課題の解決を起点にしたビジネス創出」が注目されるようになりました。
コロナ禍で今後の先行きが見えず、世界経済に大きな影を落とし
存続が危ぶまれる企業も多い今だからこそ
「社会のニーズ」に対応することが求められていると言えます。
とはいうものの、企業が単独で「社会のニーズ」の本質を見極め
見つけ出すことは容易ではないと思われます。
当然、社会課題に真正面から向き合い解決を目指している
専門集団であるNPO陣営との連携が不可欠となってきています。
そのNPO陣営には、社会的課題の本質を見極めることが求められ
自分達が「何かをしてみたい」ではなく、「何が必要とされているか」を真摯に考え
様々なセクターと柔軟かつ積極的に連携できる仕組みづくりが求められているのです。
今こそ、人類が歩むべき道のりを示すSDGsの目標達成のもと、
営利・非営利という垣根を超えた協働やオープンイノベーションが重要です。
未来化プロジェクト 川端務夢
※1: アウトサイド・インとは、「世の中の様々な問題点の中から価値を生み出していくこと」
※2: SDGsとは、国連サミットで2015年に採択された「持続可能な開発目標」
※3: SDGsコンパスとは、「持続可能な開発目標」に沿った企業の行動指針
※4: マーケット・インとは、「顧客のニーズを優先し、顧客目線で商品を企画・開発すること」