NPO未来化プロジェクト 川端務夢

最近シビックプライドという言葉をよく耳にします。

シビックプライドという考え方は、19世紀のイギリスで生まれたと言われます。
イギリスでは、19世紀初頭の産業革命により各地に工業を中心にした都市が生まれました。その都市は「働き手」となる人口が急激に集中し、それまでの人口の数倍に膨れ上がる大都市に変化しました。当然その街に生まれ育った人以外が移り住む状態がおき、新たな都市づくりが必要とされました。このなかでイギリス市民は「新たな都市づくりこそが社会的なミッションであり、誇りである」と考えるようになり、公園や図書館、学校などの公共施設を中心に、市民による市民のための街づくりが行われるようになったと言われています。

日本でも郷土愛という言葉がありますが、シビックプライドは単なるまち自慢ではなく、『自分が関わっていることでこの場所がよくなる』という、当事者意識に基づく自負心。そのうえでの『都市に対する市民の誇り』と言われています。

日本でも産業構造の変化により1980年代以降急激に人口の流動化によって、生まれ育った町ではない所での生活を営む人口が増えました。それにより「地域が安全でなくなり,・・」,「近所の人々が親交を深められる機会の不足」,「人々の居住地に対する親近感の希薄化」など居住形態の変化」など地域コミュニティの希薄化が進んでいます。(内閣府意識調査)今まさに日本でも特に地方都市では、シビックプライドの醸成が求めれている状況です。

今年度(令和4年度)NPO未来化プロジェクトは浜松市のパートナーとして「浜松市みどりの人財支援プロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトは、みどり(公園や緑地等)を活用した市民協働によるまちづくりの担い手を育成支援するもので浜松市の「シビックプライドの醸成」にも寄与する活動でもあります。

時代の変化や現在のコロナショックにより地域は分断されてしまいました。地域の力が問われるいまだからこそ、地域を育くむ意識「シビックプライド」を育むことが大変必要なのではないでしょうか?

浜松市みどりの人財支援プロジェクトHP
→ https://midori-jinzaishien.com/

浜松市 みどりを愉しむ 【令和4年度スタート】学びの場つくりますページ
→https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamagreen/schooltop.html