NPO未来化プロジェクト 代表理事 佐藤和枝

コロナ禍で、自宅で過ごす時間が多くなりました。

長時間過ごす部屋ぐらいは快適な空間にしたいものです。

自粛生活で余った時間を有効に使う方法として、お金がかからず、体力と思考だけできるのが掃除と片づけです。

 

引っ越しを繰り返している一家は「引っ越しのたびにモノはたくさん捨てているのに、いつの間にか増えてしまう」と言います。

 

振り返ってみれば、戦後の日本の国土は一面焼け野原になり、何もない時代から立ち上がり75年が経ちました。モノの豊かさを求めていた時代から心の豊かさを求める時代になりましたが、溢れるほどたくさんのモノに囲まれた生活から、抜け出せないでいる人がいるのも事実です。

 

モノが溢れた狭い空間で生活するより、スッキリした広い空間で暮らす方が、ずっと気持ちよく暮らせるし、発想も豊かになります。

 

片づけはモノを捨てることから始めます。この時、捨てるべきか残すべきか迷いますが、本当に自分にとって今後の生活に必要なモノなのか、じっくり考えて捨てます。

じっくり考える行為は、自分の今までのキャリアの振り返りにもなります。

 

片づけは、捨てるモノ、残すモノに分けることから始めます。

①残すモノ

②捨てるモノ

③どちらか分からないモノ

ゴミ袋や段ボールを使ってこの三つに分けます。

分けたら①と③が残ります。残った①と③をまた①残すモノ②捨てるモノ③どちらか分からないモノに分けます。2回ぐらい繰り返すと、随分モノが減り残ったモノから自分が大切にしてきた本質的なコトが見えてきます。

 

片づけにはモノを捨てる勇気がいります。

捨てるのはもったいない、心苦しいと思うならモノを不要に買わない、貰わないことです。捨てることは自分の身の周りからモノを離すことと思い、リサイクルショップに持っていけば少しは後ろめたさも減るでしょう。